ChatGPTに「YouTubeの台本を書いて」と頼むだけでは、どこかで聞いたような文章になりがちです。視聴者、悩み、動画の目的、話し手の経験を渡し、工程を分けて改善することが大切です。この記事では、企画から読み上げ原稿の仕上げまで使える7つのプロンプトを紹介します。
ChatGPTは完成原稿を丸投げする道具ではなく、案出し・整理・言い換えを速くする補助役として使います。事実確認と実体験の追加、最終的な言葉選びは投稿者が行います。
ChatGPT台本が不自然になる3つの原因
指示が短すぎる
テーマだけでは、誰に何を伝える動画か判断できません。「対象視聴者」「視聴後にできるようになってほしいこと」「動画の長さ」「口調」を指定します。
最初から完成稿を求める
企画、構成、冒頭、本文、推敲を一度に頼むと、問題のある箇所を直しにくくなります。まず構成を確認し、その後に各パートを作る方が修正しやすくなります。
自分の経験を渡していない
AIだけでは、運営者が実際に失敗したことや改善前後の変化は分かりません。「一般論を作る工程」と「自分にしか書けない材料を加える工程」を分けましょう。
最初に用意する台本メモ
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 対象視聴者 | Shortsを投稿したが最初の3秒で離脱される初心者 |
| 悩み | 説明を最後まで聞いてもらえない |
| 結論 | 前置きを減らし、結果を先に見せる |
| 根拠 | YouTube公式情報、自分の検証、比較結果 |
| 実体験 | 失敗例、直した箇所、視聴者の反応 |
| 長さ | 60秒、約250〜300字など |
| 口調 | 初心者向け、やさしく、短文 |
| 視聴後の行動 | 自分の台本の冒頭を1行削る |
1分動画の秒数配分から決めたい場合は、1分動画の台本を作る方法を先に確認してください。
コピペで使える7つのプロンプト
角括弧の部分を、自分の企画に合わせて置き換えてください。出力を読んだあと、必要な情報を足して再依頼するのが前提です。
1. 視聴者の悩みを具体化する
あなたはYouTube動画の企画編集者です。
テーマは「[テーマ]」、対象は「[視聴者]」です。
この視聴者が動画を見る直前に感じている悩みを10個挙げてください。
各項目を「状況/困っていること/知りたい答え」の3列で整理してください。
事実を推測して断定せず、仮説として示してください。
2. 企画の切り口を作る
次の視聴者の悩みに対するYouTube企画を5案ください。
悩み:[悩み]
私が伝えられる経験:[実体験・検証]
各案に「結論」「見る理由」「他の動画との違い」「動画内で見せる具体例」を付けてください。
誇張表現や成果保証は使わないでください。
3. 構成だけを作る
[動画の長さ]のYouTube動画の構成を作ってください。
対象:[視聴者]
結論:[結論]
根拠:[公式情報・実体験]
視聴後の行動:[行動]
構成は「冒頭の結論/悩みへの共感/理由/具体例/手順/まとめ」の順にし、
各パートの目安秒数と役割を表で示してください。まだ全文は書かないでください。
4. 冒頭を5案作る
次の企画について、最初の5秒で内容が分かる冒頭を5案作ってください。
企画:[企画]
視聴者:[視聴者]
この動画で得られること:[価値]
1案40文字以内。あおり過ぎず、挨拶・自己紹介・長い前置きは入れないでください。
「疑問型」「結論先出し型」「失敗回避型」など切り口を変えてください。
冒頭の読み上げ方も重要です。言葉の問題と話し方の問題を切り分けるため、視聴者が離脱する話し方も参照してください。
5. 読み上げ原稿にする
次の構成を、実際に声に出して読める台本にしてください。
構成:[構成]
話し手の口調:[口調]
目標文字数:[文字数]
一文を短くし、同じ語尾を3回続けないでください。
画面に表示する文字は【テロップ】、映像の指示は(映像)として本文と分けてください。
私が入力していない実績・数値・体験は作らず、必要箇所を[実体験を追記]と表示してください。
6. 不要な言葉を削る
以下の台本を、意味を変えずに20%短くしてください。
前置き、重複、抽象的な表現を優先して削ってください。
削った主な理由を3点示したあと、修正版を出してください。
専門用語は初心者にも分かる言葉へ置き換えてください。
台本:[本文]
7. 公開前の確認表を作る
以下のYouTube台本を編集者として点検してください。
1. 冒頭で内容が分かるか
2. 結論が遅くないか
3. 根拠のない断定がないか
4. 重複や脱線がないか
5. 声に出すと不自然な文がないか
6. 映像で補うべき箇所があるか
7. 公式情報で確認すべき事実は何か
各項目を「問題箇所/理由/修正案」の表で示してください。
台本:[本文]
プロンプトは一度で完成させない
OpenAI公式も、指示を明確・具体的にし、必要な文脈を与え、出力を見ながら反復して改善する方法を案内しています。長さ、形式、文体を数値や例で示すと、修正の基準が明確になります。出典:OpenAI「Prompt engineering best practices for ChatGPT」
おすすめは「構成を作る→違和感を指摘する→1パートだけ書く→声に出す→短くする」の順です。一度に全文を作るより、自分の判断を挟みやすくなります。
AI台本に必ず人が加えるもの
- 実際に起きた失敗と、そのときの判断
- 改善前後で変えた具体的な一文や画面
- 自分が確認したYouTube公式情報
- 視聴者から多かった質問や誤解
- 自分の声で読んだときのリズム
- 言い切れる範囲と、条件によって変わる範囲
AIの文章を並べただけの動画ではなく、独自の説明・編集・検証を加えることが重要です。AI音声も使う場合は、AI音声を使ったYouTube動画は収益化できるかも確認してください。
事実確認で注意すること
ChatGPTの回答だけを根拠に、YouTubeの収益化条件、著作権、機能の仕様を断定しないでください。公開前にYouTubeヘルプなどの一次情報を確認し、確認日をメモします。特に数字、対象地域、利用資格、リンクのクリック可否は変わる可能性があります。
公開前チェックリスト
- 対象視聴者と1本の結論が明確
- 冒頭5秒に長い挨拶がない
- AIが作った架空の数値・体験を削除した
- 公式情報を一次情報で確認した
- 自分の失敗・判断・改善例を加えた
- 声に出して読みにくい箇所を直した
- 字幕・映像の指示を本文と分けた
- 成果を保証する表現を使っていない
よくある質問
ChatGPTだけで台本を完成できますか?
文章の下書きは作れますが、事実確認、独自の経験、映像との整合、声に出した自然さは人が確認する必要があります。完成稿ではなく、編集できる初稿として使うのが安全です。
長いプロンプトほど良いですか?
長さそのものより、目的・対象・制約・出力形式が明確かが重要です。情報を詰め込み過ぎたら、企画、構成、推敲に分けて依頼します。
AIで作った台本だと視聴維持率は下がりますか?
AIを使ったことだけで決まるものではありません。冒頭の価値、情報の具体性、話すテンポ、映像との一致で変わります。投稿後はShortsが伸びない原因と見るべき数字を使って改善してください。
AIがなかった頃に苦労したこと
生成AIが一般的になる前は、動画ネタが出てこないだけで制作が止まりました。毎日更新を続ける中で、ネタ探しに時間を取られ、内容の薄い動画を投稿してしまった時期もあります。その時期は登録者の伸びも停滞しました。
現在は、ChatGPTを企画の候補出しや構成整理に使えます。ただし、出力をそのまま読むのではなく、「視聴者が本当に知りたい部分だけ残す」「前置きを削る」「結論を先にする」という人間側の編集が欠かせません。
Shortsでは最終的に約420〜450文字へ収め、重要ではない情報を削るのがカメロの基本です。
まとめ
ChatGPTでYouTube台本を作るコツは、視聴者と目的を具体的に伝え、工程を分け、最後に実体験と一次情報を加えることです。まずは完成稿を求めず、「構成だけ」「冒頭5案だけ」から試してみてください。

